作業

■さて、毎晩の日課である「モンスターハンターG」である。
今は星5のクエを消化している状態なのだが、正直言ってかなりダルな状況だ。
引き継ぎによりHR13スタートと言っても
実質はまごう事なきHR20なわけで、
基本的に欲しい装備は既に持っていて、
今更紅蓮石が出たところで特にうれしいわけでもない。
前作で黒龍が出た頃のプレイと同じなのだ。
それでもやるのはG級クエストへの期待があるからである。
そんな弱みを握られて、しょうがないからハードクラスクエをこなすわけだけど
ハードクラスクエは条件が揃えば
もう絶対にクリアできるに決まっていて、
だからと言って裸で行ったり弱い武器で行くのも
新規プレイでそれが最善ならともかく
先を急ぐ身としてはやる気にならない。
まぁ要するに現状の僕は雑なプレイになってしまっているのだ。
ペイント弾から落とし穴まで、およそ買えるアイテムは
雑に使っても財力的にたいして痛くないし、
装備だってベストな耐性でなくとも
死ぬ前に回復できれば問題なくて。
美しい討伐に報酬が出るならそうするけど
バイオハザード」にあったような
ストイッククリアのご褒美なんてのはこの先あるんだろうか。
無論G級クエストになれば装備が難易度に追い付かず、
一時的にキツい事にはなるだろう。
が、それは数値的な折り合いの話であって、
新しいテクニックを必要とされるわけではないだろう、
というのが僕の予想である。
アレンジはされているが「モンスターハンター」は
ターン制のカード型ゲームであると僕は思う。
例えばRPGで「中ボスが強くて…」といった時に、
「もっとレベル上げなくちゃ」とは皆考えるだろうが
「もっと練習しなくっちゃ」とは思わない。
それと同じ事が「モンスターハンター」の中で
行われていると思うからである。
アクションゲームでなく、なぞりゲーである以上、
クリアが至上の命題になるのはやむを得ない事である。
そんな方向性でありながらこのゲームに惹き付けられるのは、
このゲームがロールプレイングの要素を色濃く持っているからだと思う。
そのせっかくの異次元での暮らしがマンネリでは、
ジャンプした意味がない。
よってますますG級へ急ぐ事となり、
そしてその世界での暮らしを消費するスピード、
つまりその世界の終焉もますます早くなるのだった。
■上の文章は僕がスペシャリストを自負しているように読めるが
まぁそんなわけはない。
4本を裸クリアしろといわれても無理である。
しかしウルトラハードクラスとしてそれが設定されていれば、
つまりゲームバランスとして難しいながらも保障されていれば、
やりこんだ後に達成する自信はある。
ただしそれにはご褒美が必要だ。
ダメージを極力回避してクリアする、それ自体は特殊な事ではない。
ただし比例して時間もかかるしめんどくさくもあるだろう。
だったら死なない程度のダメージを受けても
その分こっちも相手にダメージを与える、
その二つの報酬は等価である(回復アイテムの消費などはあるかもだが)。
そこを差別化するという事はプレイヤーを分ける事でもあり、
間口を狭め、セールスに影響を与える事である。
だからそういう方向は取らないだろうし、
いまどきそんなゲーム作りはできないだろうと思う。