読み合い

■いわゆるテレビゲームでの格闘ゲームにおいて、
「読み合い」という言葉が使われます。
対人対戦の時に発生する現象なんですが、
その事についてちょっと。
例えば投げを見てからしゃがむ、というのはかなり難しくて、
できなくはないけれど他の打撃に対する警戒がおろそかになったりします。
でも対戦すると結構しゃがめる。
これは予感という物ともちょっと違ってて、
空気・雰囲気と言えば一番当たってると思います。
相手が近寄る、が、打撃が来ない、
相手の姿勢変化がない、投げか?という感じでしょうか。
これは分析による、可能性確率の上昇への対処であって、
読みではないと言えると思います。
さらに考えていくと、
立ち投げとしゃがみ投げ、どちらが来るかの選択を迫られた場合。
例えばダメージが違うなら、ダメージ量の多いほうが来る可能性は高い。
しかし安いほうでもKOになる場合、可能性は五分です。
これはリングアウト要素が絡んでも同じです。
リング際であっても、ダメージだけでKOできるなら五分。
受け側にしゃがみ投げの概念がないとか、対処できない事を
仕掛ける側が知っている場合、しゃがみ投げの確率が上がりますが
受け側がどちらにも同じスキルで対処できる場合は五分です。
これらは裏の裏とかいう概念にも当てはまりまして、
序盤戦で少しでもダメージが欲しい、そう思っていると警戒されてるから安いほう、
というのがあったりして、と思うから安いほうを警戒する、等。
きりがないし、こうなってくると、
威力があって投げ抜けの難しいコマンド投げを第一に警戒し、
後は気分次第、というのが実際なんだと思います。
#ただ、身内読みはまったく次元の違う話だけれど。
これらは投げに限らず、打撃に関しても同じです。
つまり何が言いたいかと言うと、
あるレベルを超えた時点(しかもわりとそれは低い)で
読み合いというのはなくなる、と言いたいわけです。
実際、読みが視覚要素より重要な意味を持つ事はありえないでしょう。
「参加している」気分を楽しむ、自分内で盛り上がるために
ことさらに「読み合い」という言葉に夢を抱くのはいいけれど、
巨大匿名掲示板等で見かけると、ちょっと、こっ恥ずかしいなと
思っているロートルゲーマーもいる事を、少しでも発信したい次第でした。