チートして得るもの

安易な願望成就の物語が自己肯定を求める若者を増長させている可能性
僕はネット麻雀をするのですが、最近、勝つために
多重ログインをしているプレイヤーがいると聞き及んでいます。
これが何とも不思議でしょうがない。
もちろんお金なんて賭かってないし、
勝つことでアイテムゲットなんてこともない。
単純に、プレイヤーのステイタスを示す数値が増えるだけです。
ステイタスがうんと上がれば、
超上級者だけのテーブルでプレイできますが
たぶんそんなものは目指していないでしょう。
いったいなんのために不正をしてまで勝とうとするのか。
まったくわかりません。
そもそもテーブルゲームにおいて、
イカサマをして勝って何が楽しいのでしょう(ノーレートで)。
シューティングゲームを、
自機の当たり判定がゼロでやるようなもんです。
クリアできて当たり前、勝って当たり前。
そりゃ最初は爽快感もあるでしょうが、
早々に空しくなると思うのですが。

ゲームをクリアしたという結果だけを求めて
こちらはまだストーリーや
小ネタを拾う目的があるからわからなくもないけど、
麻雀は勝つべくして勝っても得るものないだろう……。
そう思うのですが、今の時代ではもう正直よくわかりません。
ちなみに僕自身は他のプレイヤーを多重だと確信したことはありません。
なんかツール使われてるのかなぁ、とうっすら思ったことはありますが。

一番上のリンク先の主題は以下のこちらで。
「醜悪な社会だからこそ美しいものを」漫画家・新井英樹が見る現代
宮本か……。いろいろしんどそうな漫画で当時敬遠してしまいました。
今はちょっと読んでみたい。