トコロテンの夏 と魚料理

■「トコロテンの夏」沢野 ひとし(著)
沢野氏は椎名 誠氏の著作の挿し絵で結構前から知っていたけれど、
氏の文章を読んだのは昨年末に読んだ「少年少女絵物語」が初めてだった
(いやもしかしたら誰かの本の解説とかで読んだかもしれないが)。
その「少年少女…」はややノスタルジー的な回顧録
ちょっと古いタイプの読み物だったが嫌味のない文章で読みやすく、
僕としては非常に好感を持った。
だから古本屋でこの「トコロテンの夏」を見つけた時は
ほとんど躊躇しないで購入したのだった(\105 円だったしね)。
そんなふうに手に入れたこの本だが、
古本屋でペラペラとめくって確認した最初の方の雰囲気が、
全体の1/4ぐらいを過ぎたところで
なんだかずいぶん変わってしまったのには正直アレレ?と思った。
構成としては1/4ずつ
「少年時代」「女性達」「サラリーマン(&男と女)」「男と女」
という感じか。
トコロテンの話は「少年時代」区分のページに含まれるのだが、
このタイトルがこの本を表しているとは到底思えない。
奥付け前の注釈を読むと、この本は
「新サラリーマン物語」が文庫化にあたり改題された物だという。
「新サラリーマン物語」ならナットクなのだが
売れるタイトルにしてしまった、のだろうか。
ちょっとよろしくない感じだ。
さてこの本の大部分を占める女性観、恋愛観なんだけれど
21世紀現在、既婚者である僕にはあまり馴染めない、
そうまるで「ハートカクテル」のような時代性を感じてしまう。
それがツボにはまる人にはいいのかもしれないけれど、
普遍的な内容ではないと思う。
じゃあ買うなよと言われれば
まさにその通りです、すみません。
■今日は、魚料理実践の記念すべき一回目。
豆アジを片栗粉で揚げてクレイジーソルトを振ってニンニクを炒めたオリーブ油をかけて。
それと鯛のアラ煮。こっちは清酒とみりんと醤油、に砂糖。
練習のために豆アジをいくつかさばいてみたんだけど
包丁を何とかしなきゃダメっぽい。
というのも、切っ先が重要みたいだから。
それと、鯛のほうはしょっぱくなってしまったので
醤油は少しずつ入れるべきだったか
もしくは煮る時間がもっと短くてよかったなと。
あと、アラとして売ってた物は鱗が付いてた。
という事は3枚とかにおろしてから鱗取ってるって事か。
■それと、料理に使う粉についても覚え書き。
片栗粉だけはから揚げや竜田揚げ、和風揚げ物全般。
薄力粉付けて溶き卵つけてパン粉付けるのがフライやカツ。
薄力粉と卵と水を混ぜ合わせるのが天ぷら…。