図解 さかな料理指南 と、カレイの煮付け

■今年に入ってから、読んだ本のレビューをいくつか書いてるけれど
ちょっと気になってるのは自分が書いてるのが
「読んだ本に触発されて、考えた事」なんじゃないかって事。
つまり純粋にその本の感想、紹介じゃないんじゃないかって事。
辞書によるとレビューとは「批評、論評、評価」だそうで、
まぁ要するに「値踏みする」っていうのが近いんじゃないかと。
…これから読む他人のために値段をつけてやる、と考えると「値踏み」ってのはいいな。
なるべく自分の好き嫌いでの話じゃなくて
正当性を考えてレビューしているつもりでいるけれど、
mixiamazon のレビューに投稿するにはそぐわないのかもしれないな。
■「図解 さかな料理指南」本山 賢司(著)
少し前にレビューを書いた「図解 焚火料理大全」と一緒に購入したもの。
「さかな料理〜」はレシピページの文章に脱線が少ないので変化に乏しいかと思ったが、
数ページに渡る文章はむしろ「焚火〜」よりもこちらの方が多いので、
なかなかに満足できる。
魚介類に絞ったレシピ(?)集は本領発揮という感じで、
その決して詳し過ぎない手順紹介が
かえって想像力を逞しくさせてくれるのが魅力的だ。
氏の料理の文章が魅力的なのは、食通ぶったところがない点と
使う食材が読者にも身近に感じられるような点だろう。
スーパーで買った〜とか、パックの〜という描き方には安堵感を覚える。
ただ一つ難があるのは
「焚火〜」、そしてついつい買ってしまった「魚でごちそう」と
かなりネタがかぶる事だ。
これは仕方ないといえば仕方ないが…。
■今日は真子ガレイの煮付けを作った。
だんだん、魚のワタやなんやらが、ただの邪魔っけな物に見えてきた。
切り身の牛ステーキ肉を触るのと変わらない感じ。
いいのやら悪いのやら。
カレイにも鱗があるなんて。
そして裏の白い方にも鱗があるなんて。
煮た後にこんなにも身が崩れやすくなるとは思わなかったけど、
大変おいしゅうございました。