麻雀卓と点数計算

先日、近所の雀荘のミニ大会に参加してきた。
僕は符計算に自信がないので闘志面でペナルティを抱えていたけどまずまずの成績だった。
全自動卓が進化して点数計算もやってくれないものかと思うのだけれど、
あるベクトルではそれは実現していて要するにネット麻雀こそがそれだ。
ゲーセンの対戦台もそう言えるだろう。
しかしそこでは勝負に操作が加えられている。それが大問題だ。
本来であれば、コンパクト性や静粛性を考えれば麻雀台などは早々にデジタル化するべきで
それらのメリットの前には牌の手触りの感覚などたいした事ではない。
それがなされないのは麻雀という遊びには
「偶然が偶然である事」に対する絶対的な信用が不可欠だからであろう。
これはトランプもきっと同様で、シャッフルに対する信用があってこそ成り立つわけだ。
将棋や囲碁、チェスとはそこが異なる。
だからこの先、麻雀卓がその牌を映像表現とすることはないだろう。
しかしその結果、偶然の要素を色濃く要求する麻雀が廃退し、
劇的な展開を楽しめる「操作入り麻雀」が本流となる可能性は充分ある。充分あるがしかしそれはもう、
麻雀とは意義が違うものとなる。
この不況下、全自動麻雀卓メーカーも苦しいだろう。
その経営者達が引退するのに、そんなに時間はかかるまい。
その頃にはいろいろ変わってくるのであろう。
少数の好事家が、お手軽な快楽を求める大衆に飲み込まれることなく生き延びていけるか、
それはちょっと難しいかもしれないね。