「Be mine!」というアニソン

2014年に観たアニメのテーマソングのうち
一番心に刻まれたのは「Be mine!」だった。
人気のある音楽グループとのセッションだったらしいけど、
その辺は僕はよく知らない。
でも、曲も詞も気に入ったので、たまらずCDを買ってしまった。
最初はOP映像とのマッチングに引き込まれてたのだが、
そのうち、こんなに惹かれるのはその雰囲気のせいだと気がついた。
アニメ本編の内容に影響されている部分もあるのだけれど、
なんだか、運命・終末・世紀末、そういうものを承知していながらも
なんとかその世界で必死にもがいて生きて、
でも本当はどこかで諦めていて、悟っていて。
諦めや悟りに押し潰されまいと、それらの運命を認めないふりをして、
でも、全てのものはやっぱりいつか滅びるんだよ、っていう。
理想を阻む壁はどうしても壊せなくて、
負けちゃいけないって思うけれど、本当は無理ってわかってる。
でも負けるもんかと歯をくいしばることそのものが、
それしかできないからこそ、
自分たちがやりたいことなんだと、
そんな歌に聴こえるのだ。
それが、大災害の残した傷跡や
どうにも手の届かない政治や経済という
今の現実を生きる若い人たちの姿にダブって、
おっさんとしては身を斬られるような切なさを感じるのである。