これからの車社会

最近バイクで走っていて感じる事の一つに、
「左側車線の車のドライバーが、
車をやたら右寄りにして先を見通したがっている」
というのがある。
先を見通してじゃあどうすんの?って聞くと
たぶん何もしないんだと思う、しようもないっていうか。
その、何にも繋がらない行為のために行動を阻害されるのが
僕にはかなりのストレスで。
もっともそういう時っていうのは、
僕もあまり褒められた走り方をしていない時なんだけれども。
とにかく最近の、車文化を知らずにきたドライバー達のせいで
路上の状況もかなり様変わりしてきた。
僕が危惧しているのは10〜20年程度先の車社会だ。
その頃には年寄りが今よりもっと増えている訳だが
彼らはきっと車から降りようとしないだろう。
車の中は安全っぽいし、パーソナルエリアも保たれる。
彼らは自らの運転上の「してもいい事」は行使するだろうが
しかしその一方で身体能力は減少しているから
あちこちで混乱を起こすだろう。
道路はきっと恐ろしい場所になる。
現在30kmぐらいの高速道路の渋滞は、
その頃には同じ条件で100kmに達する事だろう。
流通が阻まれる事で経済も打撃を受けそうだ。
最近話題に上る「超小型自動車」も、車を知る物の発案とは思えない。
「超小型自動車」が、現在のビグスクと同じように走り出したら、
いったい事故は何倍になる事か。
ビグスクは転倒リスクがあるから
ぎりぎりのところでまだ路上の原理を意識しているが
安全な気にさせられる車体を持つ「超小型自動車」に
判断力のない高齢ドライバーが乗り込んだらどうなるか。
鼻先を突っ込んだら勝ち、というような馬鹿な論理が
道路の麻痺を呼ぶだろう。
だいたいそもそも、ミニカーはどこに行ったのだ?
(いや走っているけれどもさ)。