残虐なシーンだけが。

■「トゥルー・ロマンス」。
なんだか、ちゃねらーの妄想のような映画だったなぁ。
もしくは浅はかな事件によって植物人間化したクラレンスの見てる夢、か。
■別に、見た映画全てに難癖つけようってわけじゃないのだが。
最近では「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」を見たんだけど、
機竜ことメカゴジラが意識を持っちゃったり
キリモミ飛行でハッチから隊員を落とそうとしたり
そいつを脱出ポッド射出で受け止めちゃったりと
神栗と680も真っ青というようなシーン続出だったが
大人をも楽しませるのはあくまでも
子供のおまけだと伝わってくるので
じゃあしょうがないから長沢ちゃんのセクシーコスチュームで
全部水に流しておこうという気持ちになれるのである。
■そうそう「釣りバカ日誌12〜史上最大の有給休暇〜」も見た。
青島幸男が引きこもる奴。
ラストシーンは、はぁああ!?だったが、まぁそれさえも、
「釣りバカ」だから、そういうのもあるのかもな、
しけた空気で終わるってのもなー、
現実なんてこんなもんかもしれんしな、と
不服を飲み込まざるを得ない雰囲気で、
無理矢理にではあるが許容させられたのだった。
■思うに俺、テンポのいい、
爽快でCOOLな(というつもりで作られた)映画とは
もう合わないんじゃないだろうか。
(迫力満点な?)シーンを成立させるために
登場人物の思考・行動を無理のあるものにしたり
どんな確率だよと突っ込みたくなるようなご都合主義で
話を成立させるやり方には、もううんざりなのである。
それを受け入れるには少々歳をとり過ぎた。
現実社会で打ちのめされているからこそ
映画で夢を見たいと思いはするが、
だからこそ途中で白けない、上手い嘘をついてほしいものだ。
しかしまぁそれにしても、
最近の物語は犯行に対して気楽というか、
代償を払わないというか、
まぁお粗末ですなぁ。
捕まりたくない、事がない、のかね。
こんな世の中だから?