記念すべき一日目

■昨日、会社を辞める事を思い立った。
思い立ったと言うか、もちろん以前から選択肢としてはあったのだが
限りなく非現実的だったのが
検討すべき事に格上げされたわけである。
きっかけは同僚が退職するからだが
決して感傷的な追随ではなく、
その損失に対して会社がどう動くか、
そして僕の将来がどうなって
十年先にどのくらいの報酬を得ているか、
また、自分の商品価値の期限を考えての
検討の開始のつもりである。
もちろん会社への不満は多々あって、
しかし「言わないほうが後のつきあいのために無難」、
という考えが不満をコントロールし始めていて、
だから今は、そしてこれからしばらくは
過去の怨念を隠して生きていこうと思っている。
こうして人は円満退社(のフリをして)していくんだなぁ。
そして検討の決心をして一日目。
情報収拾をしたいけれど表だってはできず、
フリーのアシスタント君と雑談レベルの話をする。
それと、退職までのブランをおおまかに立ててみた。
会社が猛烈に忙しくなる時期は把握しているから、
その時期にフリーになっておけば
背に腹で発注があるかもしれない。
そんなふうに離籍予定日は決められるんだけど、
最終出社日がなかなか決められない。
レギュラーで抱えている毎月の仕事の引き際と
引き継ぎのやり方に悩んでいるからだ。
できれば近い将来的にその仕事を自分の物にしたくもあって、
だからスムーズに引き継ぎたくない、
次号からそのまま発注を受けるのがベストなんだが、
その仕事を一緒にやっているスタッフに
迷惑をかけないようにするなら
余裕を持って引き継ぎをしたほうがいいだろうし。
困った。