ほぼカミングアウト

■これもきっとさんざん既出だろうが
たかがweb日記の1ページを書くために
既出かどうか該当スレの過去ログ調べるのは面倒なので、
それにここは僕のチラシの裏なので
どこかでみたような意見を書くのを勘弁してほしい。
だいぶん遅くなったけれど、
TVドラマ版の「電車男」のOPにはやられた。
2ちゃんの該当スレのテンプレにもある、
DAICON 4 OPアニメ」を彷彿させるあれ−−
−−に使われている、E.L.O.の「Twilight」だ。
これには参った。お手上げ、降参である。
ただしそれは僕の感情の問題であって、
電車男」に「DAICON 4 OPアニメ」は
いくらなんでも時代錯誤だ。
おそらくディレクターあたりがどんぴしゃの世代なんだろうが、
公私混同も甚だしいし、
この作品にはこういう遊び心(広がり感)が必要なんです、
とうそぶく様子が見えるようで
お前だって20年の歳月が流れた事は
ちゃんとわかってるんだろ?と言ってやりたいぐらいである。
そもそもあの頃なぜDAICON OPアニメだったかというと
アニメというメディアがもがきにもがき、
脱皮の苦しみにのたうちまわっていた時期だからで、
お子様漫画ではない、アニメーションを
ニキビ面した青年が見る理由を必死に探していたからなのだ。
それはSFであり、また実写では再現不可能なビジュアルだったわけだが
しかし本音を言えば、その内面で
自分(達)だけに通じる言語の心地良さ(モブの遊び)や
美少女の部分を楽しんでいたのであり、
ならばいっそ、とそれだけを抽出したのが
DAICON 4 OPアニメ」なのだと思うのだがどうだろうか。
折しも民生用のビデオデッキが普及してきて
コマ送りで映像を見るという文化が生まれた頃である。
生まれたばかりのアニメ文化の、
欲求のはけ口中のはけ口、それが「DAICON 4 OPアニメ」だったのだ。
はけ口であると同時にそれは希望であり、可能性への扉であった。
我々は未来への憧れ、新しい世界へ足を踏み入れる喜びをもって
あの「DAICON 4 OPアニメ」を見ていたのである。
現在の「電車男」にこれをあてはめようとしても
昔と今とは状況が違い過ぎる。
今のアキバ系と言われる数多の物が構成する世界は
混沌であり、漬かりきる〜包まれる喜びであり、
選択する〜淘汰する側の快楽がその本質であろう。
自由過ぎて、「限定的な自由」の開放感がないのだ。
萌え系と呼ばれるビジュアルがいくところまでいき、
昔のアニメがいつでも見られるようになった現代に
モブのヤマトや網タイツのクラリスでもあるまい。
つまり、もう感覚が古すぎるのだ。
ただし。
こと、独身男板に限ってだが、リアルタイムにそのスレにいた人間にとっては
やはり幕開けに近い物を感じさせたのかもしれない。
しかしあまりにも限定的だし、そもそもテレビ版では独身男板じゃないようだし。
やはり好意的な解釈過ぎるかもしれない。
さてそんな風にOP自体には苦言を呈したものの
「Twilight」を流されたらもう問答無用で降参せざるを得ない。
これは「DAICON 4 OPアニメ」のせいってだけじゃなくて、
あの頃の、テクノサウンドから芽生えた
シンセサイザーを通して見る未来といった物の匂いが
鼻腔に脳にそしてハートに甦るからである
(この感じはなんだろうと考えたら
初代ウォークマンを思い出した時の気持ちの高揚に近いようだ)。
ただ、こういう使われ方をすると、今後陳腐化が進む事になり
好きであり続ける事が難しくなってくるのがたまらなく辛い。
例えば「Take on me」なんかも出どころは同じで、
あのプロモーションビデオにはいろいろなストーリーを擬似的に映しだして見ていたのだが
今日では大衆に無残に食い散らかされ、
すっかり「ちょっと恥ずかしい曲」にカテゴライズされてしまった。
「Twilight」も同じ消費の道を歩むだろう。
とても残念な事である。
実は少しYahoo!で検索してみた。いくつか読んで、僕の意見を検索されたいと思ったので、検索ワード。ELO トワイライト