仕事のトラブルと生き方

■仕事でとんでもないトラブルに見舞われてしまった。
それが自分のミスなのか他の人のミスなのか判別が付かないんだけど、
とにかくまずい事には違いない。
金額にすると、一企業の扱う額としてはたいした事はない。
もっとも僕の月収の半年分であるが。
まずいのは信用の問題だ。信用を失ったら取り返しが付かない。
僕が怒られる事なんかはたいした事はないが
企業と企業の問題になると
今どき「業者さん」はいつでもとっかえが効くわけで
相手の機嫌次第で即取引停止に繋がりかねない事であり、
だからもう僕は2〜3日、まんじりともせずに過ごさざるを得なかった。
こういう時に人は自殺するんだろうか、
しかし死ぬほど辛いならやめてしまえばいい、と僕はいつも思っていて、
て事は退社か。
迷惑かけたから退社。
退社の前にクビかな。
今クビになったら困るな、
扶養家族を持つというのはこういう事なんだな。
どうしようどうしようどうしようどうしよう

■神戸児童殺傷事件の当時14歳の男性の退院がらみで、
朝日新聞にその元少年の両親の手記が載った。
僕は普段、犯罪にまつわる手記というものを読む事に
あまり気乗りがしないほうなんだけど、今回はなぜか読んだ。
上記のトラブルがらみで、すごく真剣に読む事が出来た。
誠意なんかじゃ償えない事はいっぱいあるけど
誠意を見せる事しか残されていないなら
懸命にそうするしかないんだな…。
■そして、家族っていうのは本当に大事な物で、尊い物なんだな、と思った。
最後には家族しか残ってくれないわけで、
だから僕も家族だけは大事にしたいと思う。
■家族を失いかけて、それでもまだ自分の名を呼んでくれる者を追い続ける…
忘れない限り、その人は死なない、
そういう描写が気に入っているのが「母子像」筒井康隆著。「革命の二つの夜」に収録。