これからのPCの話をしよう。

先日クラッシュしたPCはうれしい事に、無事生還した。
だが一度事故を起こしてしまっては、
今後メインマシンの大役はそう長く続けられそうにない。
LGA775を基礎として構成されるパーツ類が
既に劣化の一途を辿っていると思われるからだ。
余裕のあるうちに業務の引き継ぎを考えなくてはならないが
現在のPCに、特に不満がない点が難しい(動画の変換は荷が重そうだが)。
目的がないからこれからどの道を行けばいいのかもはっきりしない。
要は、今やっている作業を、より安定した環境でやれればいいのだ。
僕のメインマシンはWindowsXPのデスクトップPCだから
もっとも安直なのは、新しいパーツで構成されたXPマシンにする事だ。
しかしXPのサポートは2014年4月に終了されるから
あと1年ちょっとでまた引継ぎを考えなくてはならない。
それは煩雑だ。
であれば、パーツ構成をハイスペックにしておいて
いずれWindows7Windows8にアップグレードする手もある。
だが……そもそもXPを介する必要性はあるのだろうか?
考えるポイントは
・OS
・機器の形状
の2点だ。
OSについては、世の中のいろいろなサービス・連携を利用するために
MacOSWindowsのうちどちらかである必要があるが
iOSやAndoroidはもはやメジャーだが、人の生活を担うのはまだまだ無理だ)、
僕の財布があまり豊かではない事から、Macの選択肢はない。
となるとWindowsになるが、
XPは前述のごとく除外しなくてはならない。
Vistaは言わずもがな、となると
Windows7かあるいはWindows8が候補となる。まぁ順当なところだ。
この二つのどちらを選ぶか。
Windows8には魅力がないと言われるが
7から替える魅力はなくても
XPから替えるなら、軽くて新しいほうがいい。
だからWindows8としたいところだが、
たまに使うソフトウェアでまだWindows8に対応していないものがある。
ごくたまにしか使わないがどうしても使わなくてはいけないものだ。
だから仕方ない、OSはWindows7一択だ。
では形状はどういったものを選択するか。
デスクトップ、ノートブック、スレート型……。
キーボードレスのスレート型であっても
外部キーボードを使う事はできるだろうし、
ソフトウェアキーボードも装備されている。
それをわかったうえで、
僕がスレート型をメインマシンに選ぶ事はない。
なぜなら、高額だからだ
Windows8なら考える余地はある。Surfaceとか)。
だからデスクトップPCかノートPCか、という事になるわけだが
実は僕はノートPCに偏見があるしノートPCが嫌いである。
食わず嫌いではない。
昔、メインマシンにしていたApplePowerBook
職場でデスクワークに使っていたノートPCにおいて
コンパクト性や消費電力と引き換えになった
使い勝手の悪さや各パーツの脆弱性
さらには故障した時の八方ふさがりっぷりに
非常に苦労した経験があるからだ。
だが実は僕は今、サブにノートPCを欲しいと思っている。
理由はリビングの炬燵で使いたいのと、
外出先でモバイル運用したい状況が
たまにあるからだ(Androidではできない作業である)。
ノートPCをメインマシンにするのは抵抗がある。
しかしサブでならむしろ欲しい……そう考えているわけだが、
本当にメインマシンがノートPCではダメなのだろうか。
性能に関しては、CPUの性能向上やSSDの利用などにより
以前よりはノートPCのマイナス点は少なそうだ。
となると問題はトラブル時の対応力、という事になる。
PCに不具合が出た時の厄介な点は
なんといっても、収納してあったデータの救出と、
ハードの故障にまつわる手間と費用、という2点だ。
まず最初のデータ救出に関して。
僕は現在使用中のデスクトップPCでは、「マイ ドキュメント」を
物理的なHDD(D:)に設定しているので
もしもの時にも負担は少なめだと思う。
ノートPCの場合はその役割がSDHCになりそうで、
しかしモノがフラッシュメモリだけに、
SDHCから外部HDDへのこまめな移動も必要だろう
オンラインストレージという手もあるが、
500MBのファイルもぽちぽち扱いだしてきた昨今では
データ全てをそれに託すのはやや心もとない。
補助的な利用であれば便利だと思うのだが

メール作業をオンラインでやる事にした件は先日書いたが
僕の方針として、今後はPCをただのエンジンにしたいのだ。
イメージとしては、人が入れ代わり立ち代わりするオフィスで共有されるPCという感じ。
そのPC自体にはデータは保存されず、
使う時だけ外部ストレージを繋ぐ、ような。
自宅ではPCを共有する事はないが
こういう方法を取る事によって、
PCを維持・管理していく負担を少なく抑えられると思うのだ。
バックアップの問題だけでなく、
修理に出す時にもデータの消失を心配しなくてもいいし、
データを衆目に晒すリスクも少なくて済む。
心がけ一つで、データの管理は何とかなりそうだ。
次にハード面だが、ノートPCは
故障という有事に際してはどうにも勝手が悪い。
パーツによってはあらかじめ外付けを選択したり、
緊急の対処として二つ目のそれを接続したりできるけれど
モニタ(ビデオカード)とマザーボード、電源等に関しては
故障したら僕のような素人にはなす術はないし、
問題を切り分けようにも、
その部分だけどうのこうの、というわけにいかない。
修理に出すにせよ、廃棄するにせよ、
全部まとめて、になってしまうのだ。
この辺はオールインワンのデスクトップPCも同じだろうが
貧乏性の僕には辛いところである。
しかし、
それとてノートPCの値段がうんと安ければ
織り込めてしまう問題なのだ。
PCを使い捨て感覚で、というのは抵抗があるが
メーカーにしたところで
修理よりは、積極的に本体交換している現状だし
性能の陳腐化のスピードがすさまじい現状では
CPの良いマシンを、
ある程度の年数で使い切る、という意識のほうが
現実に即しているといえよう。

いろいろ考えたが、
メインマシンをノートPCにするにあたっての
説得力のあるデメリットはほとんど挙げられない。
というわけで、次期主力マシンを選定するにあたっては
メリットを享受する事だけ考えてノートPCにしてみようと思う。

ま、こんな長ったらしい考察が要らないぐらいの
安っちぃのになると思うんだけど。