離職のデメリット

■実家に問題が起きたので、
家族会議のために単身帰省。今はその往路。
退社を考えている、と報告するいい機会だが
まぁ反対されるんだろうな。
昨日の晩から考えているのは将来の保障の事。
収入や定年までの勤務確保もさることながら、
病気や怪我による休業が恐ろしい。
ただじゃあ会社に属していれば全く心配いらないのかというと
意外にそうでもないのだが。
まず、起き上がれないほどの病気で仕事に穴を開けそうな場合。
代わりの人員の手配は、フリーランスでは難しい。
大掛かりな仕事なら、金銭的な補償問題になるだろう。
会社組織なら、人が埋まっていたとしても
やりくりする事は可能だ。
もっともフリーであっても、
例えれば同業プロダクションから外注を受けるなどの場合は
最悪中の最悪な展開は避けられる気もする。
もちろん干されるだろうが。
考えるに突発的なアクシデントは
そもそもあまりないから突発なんであり、
僕が常々提唱している、
「事故と隣合わせの危険な商売だから、高い報酬を得るべき」
という主張に併せると、それも仕事の一環なんである。
せいぜい、健康管理に気をつけて暮らすしかないだろう。
さてそして、「職業を続けていくのが困難な
肉体的ハンディキャップを負った場合」。
これは程度問題でもある。
例えば失明ともなれば、会社勤めもフリーも関係ないだろう。
違う人生を探すしかないのだ。
これが「歩行困難」なんかだと
フリーランスなら失業だが、
会社なら、嫌な顔をされながらもデスクワークに回される等して
最低限の収入を確保する事が望めそうな気がする。
ここはかなり差がつくところだろう。
次に、老いていくのに伴う
身体の衰え・慢性的な病についてだ。
会社だと年齢と共に現場を離れ、事務職に回るわけだが
フリーだと、自分の身体が動かなくなる前に資産を作っておくか、
人を雇って動かすシステムを完成させておくしかない。
結局は生命保険と同じで
自分が不調をきたす可能性をどれだけ見積もるか、なんである。
考えても無駄と言えば無駄で、
終身雇用制度が崩壊しかけている今、
リスクはたいして変わらない気がする。
だいたいこんなところだろうか。
社会補償を受けられない程度の、
しかし業務には確実に支障をきたす障害を負うのが
一番まずいという事か。