利潤

■本屋のコンピュータコーナーには関連書籍が溢れているというのに、
結局「Winny」には乗り遅れてしまった。
逮捕者が出たから、表向きには衰退していくだろう。
ファイル交換ソフトについてあまりよくは知らないのだが
技術として、そしてツールとしては素晴らしい物だったのだろうと思う。
僕自身はそれによって著作物を無料で視聴したいとかは思わなかったし
危険な香りに誘われる事もなかったが。
今回の事件で僕が思うのは、著作権の限界についてだ。
さんざっぱら語られてきたであろう事だが、デジタルの時代になって
著作権というものを見直す時期に来ているんじゃないかと思うのだ。
例を挙げると、例えば著作権のありそうなデジタル画像があるとする。
著作権を所持する者が用意した画像だと改変の禁止に引っかかるかもしれないから
肖像権を持つ画像でもいい。
仮に縦480ピクセル横640ピクセルとでもしようか。
これにモザイクをかけるとする。何段にも重ねてかける。
もはや判別できないただのグレー画像になっても、やはりそこに著作権はあるのか?
また、画像を拡大したとする。
どんどん拡大していって、やがてモニターには1ピクセルだけが表示される。
その1ピクセルには著作権があるのか?
まぁ結局は利権がらみであり、
著作権期間の問題と同じく、本当には作品のためではないのが
消費者にバレバレなところが、甘く見られる原因なんだろうと思う。
俺にも関係あるところで言うと。
音楽であれ、ソフトウェアであれ、内容に対して値段をつけるなら
メディアの破損による交換要請は無条件に受け、実費のみでやれよボケ。
ということなのだ。