面白南極料理人

■「面白南極料理人」西村 淳(著)
とある本の巻末の、
「弊社刊行物紹介」みたいな欄で興味を持ったので
図書館から借りてきて読んでみた。
南極での調理が話のメインなのかと思ったが
意外にもそうではなかった。
調理に関するエピソードもあるにはあったが
どちらかというと料理という要素は薄い。
しかし作品にはこの料理人であるという点が大きく関わってくる。
なぜなら、観測・研究への責任が
かなり免除されている(ように見える)からである。
この事によって氏は、悪ふざけや悪のりを含む
軽妙な文章を書く事をも許されていると思うのだ。
国費を使っての派遣であるから
不真面目な生活態度や豪華な食生活は
反感も買いやすかろう。
しかし、氏は料理人であるから
そういった事を悲壮感もなしに楽しく語れてしまう。
日記の形式を取る、とても軽快に読める本である。
時間潰しにはとても楽しい一冊だった。
■ BOOK OFF の \105 コーナーは実にすばらしいよな。
今時百円+消費税、でこれほど楽しめるエンタテインメントは他にないだろう。
コカ・コーラを呑んで爽快感を得るにも基本 \120 いる。
ゲーセンのゲームは \100 円じゃわずか数分しか楽しめない。
BOOK OFF の \105 コーナーはほんといいわ。