ビデオカメラ接続のためのUSBケーブル

とある縁で、SONYのビデオカメラ「ハンディカムHDR-CX370V」の中古を貰った。
外箱やマニュアルはあるのだが、USBケーブルと充電ケーブルは紛失したらしい。
充電ケーブルは取り寄せで購入したが、USBケーブルについてはちょっと考えた。
このハンディカムを繋ぐ外部機器は、ざっと三つある。
録画機器とPCとHDD(ハードディスクドライブ)だ。
ブルーレイレコーダーやDVDレコーダー等の録画機器とPCは一緒くたにして考えていいのだが、
HDDについてはつまりHDDをビデオカメラの外部ストレージのように接続するという事である。
で。
録画機器やPCに接続するためのUSBケーブルは付属アクセサリーのUSBケーブルを利用する。
mini-?オスと標準AオスのUSBケーブルだ。これが紛失されていた。
HDDに接続するための接続ケーブルは別売アクセサリーだ。
mini-Aオスと標準AメスのUSBケーブルで、ソニーの純正オプションは「VMC-UAM1」となる。
HDDにデータを保存する方法は簡便だが、
実のところ、現在の僕のPCはスペックが低いので
HDDに保存したAVCHDデータを編集する事ができない。
なのでリビングにあるブルーレイレコーダーにデータを移して保存する事にした。
そこでUSBケーブルだが、将来的にHDDにダイレクトに保存するようになるかもしれないなら
mini-Aオス〜標準Aメスのケーブルを購入し、
そいつに標準Aオス〜標準Aオスのケーブルを繋いでやれば
mini-?オス〜標準Aオスの同梱USBケーブルの代わりになるんじゃないかと考えた。
VMC-UAM1は2,000円もするので似た物を新宿ヨドバシで6〜800円程度で購入。
適当な標準Aオス〜標準AオスのUSBケーブルを用意して
ビデオカメラとブルーレイレコーダーを接続してみる……が、認識しない。
2,000円もするのにはそれなりに何か仕掛けがあるのかなと
後日、純正のVMC-UAM1を購入して、
標準Aオス〜標準AオスのUSBケーブルと合わせて接続を試みる。
が、認識しない。
もうこうなったら問題の切り分けの意味も含めて正攻法でやるしかないので
CX370Vの付属品のUSBケーブルを取り寄せる事にした。
三度目の正直とはよく言ったもんだが今度は無事にブルーレイレコーダーに認識された。
ビデオカメラ本体の問題でなくて、ほっと一安心である。
ちなみにこの付属品のUSBケーブルはSONYの1-835-993-31(183599331)で
SONYのデジカメ「DSC-TX7」の海外向けリペアパーツらしい。
海外では25ドルするようだが、近所の大型家電量販店で取り寄せて600円程度だった。
それはいいがどう見てもただのUSBmini-B〜USB標準Aのケーブルなのである。
EOS 20Dで使っていたので、確か机の中にも何本か入っていたはずだ。
このテキストの最初のほうで、付属USBケーブルの端子を
mini-「?」オスと書いていた事に気づいていらした方は鋭い。
ついてこなかったので、端子形状がわからなかったのだ。
純正オプションのVMC-UAM1がmini-Aだったので、
付属USBケーブルも当然mini-Aだろうと思ってmini-A〜標準Aのケーブルを模索したのだが
そんなケーブルは僕の調べられる範囲には存在しなかった。
だから端子変換アダプターを使おうとしたのだ。
もっとも、カメラ側メスがmini-A/Bである事はどこかでちらっと見たような気がする。
しかしそれを以って「mini-B〜標準Aでいいんじゃないか?」とは考えが至らなかった。
mini-A/Bが、mini-Aとmini-Bの兼用という事だと繋がらなかったのだ。
mini-B〜標準Aのケーブルならもっと簡単に探せたのに。
ここまで書いた責任があるので、以前から持っていたmini-B〜標準Aのケーブルで
ビデオカメラとブルーレイレコーダーを接続してみる事にした。
あっさり認識されたらとても悔しい。
引き出しから、どこの馬の骨ともわからない
mini-B〜標準Aのケーブルを出してきて接続をしてみると、
レコーダーにビデオカメラがあっさり認識された。
ダビングしてみるとちゃんとダビングできる。
感動的だ。そして悔しい。
でも付属品がどんなケーブルなのか
不明だったのだから仕方がないじゃないか。
今回の事から考えて、機器同士が物理的に繋がれば使えるわけではないらしい。
Yahoo!知恵袋などで、ハンディカムの接続を心配する人に
適切な端子形状のUSBケーブルを使えとだけ回答されていたりするが
たいへん無責任な回答である。
ちなみにこの問題はインターネット上にちらほら散見される。
一番核心に近いと思うのは「USBアダプターケーブル」(価格.com)だ。
また、「ハイビジョン画質での保存方法」(価格.com)でも、USBケーブルの相性の問題としてアップされている。
SONYのサイトでも実はケーブルに使用可不可がある事にうっすら言及していて

3.外付けメディアにUSBアダプターケーブルをつなぎ、カメラとつなぐ
外付けメディアにAC電源がある場合はコンセントにつなぎます。
外付けメディアにUSBアダプターケーブルをつなぎ、カメラとつなぎます。
!ご注意 ※ ビルトインUSBケーブルでは接続できません。
「外付けメディアにコピーする(ダイレクトコピー)」(サポート・お問い合わせ│ソニー)

とある。という事は逆もまたしかりで、
付属USBケーブルで行う行為はUSBアダプターケーブルでは行えないと深読みできるのだ。
「ユニバーサル・シリアル・バス」(Wikipedia)では、

A端子類はコンピュータ本体やハブ(下流・デバイス接続側)に、
B端子類は周辺機器やハブ(上流・ホスト接続側)に使われている。

とある。またミニABソケットについて

これらの搭載機はパソコンに接続する場合は『子機』として動作し、単体の場合は
他のUSB機材を接続して『親機』として使うことを前提としている事と小型化のために採用している。
使用時は接続ケーブルを交換することでどちらの動作をすべきなのかを判断している。

とある。ならば、
PC(親)──(子)ビデオカメラ の時と
HDD(子)──(親)ビデオカメラ の時では、属性の反転したケーブルを使用するという事になり、
HDD(子)「(内部的にB)」──(標準Aのメスオスで接続)──「mini-A」(親)ビデオカメラ
が成り立つなら、その反転は
PC(親)「標準A」──「miniB」(子)ビデオカメラ となり、その時のビデオカメラ側端子はAではなくBになる、
というのが素人である僕の稚拙な考えだが、果たして合っているのだろうか。


さて調査の途中で興味深い記事を見つけたのでブックマークしておく。
「AVCHDファイルのパソコンへの取り込み」、これは別の案件だけれど、
認証のためのSONY製カメラがなくなってしまうと
製品付属の動画編集ソフトが新規インストールで使う事ができないという話だ。
カメラが壊れる前にバックアップは済ませておかないといけないというお話である。